理論的背景


 自己の信念と行動とに不一致がある場合に認知的不協和が生じます(Festinger ,1957)

 この不一致は心理的苦痛をもたらし、個人は信念を変化することで認知的不協和を 減じようとします。

 

 このプログラムでは、やせ理想を自分のものと受け入れて内面化しつつある思春期女子および若年女性を対象に、一連の言語・筆記・行動エクササイズを通して、やせ理想を批判的に評価し表現するように促します。これらのエクササイズによって認知的不協和を起こすことで、やせ理想の内面化が軽減され、それにより身体不満足感やネガティブな感情、摂食障害症状の低減がもたらされると考えます。すなわち、この介入の重要な目標は、 参加者に、やせ理想と相反するように話し、書き、行動してもらうことにあります。

 

 

身体イメージの受容介入マニュアル認知的不協和強化版(オレゴン研究所)日本語版より抜粋